【獣医師コラム File:9】犬が水を飲まない原因は?対処法や病気の危険度・必要量を解説!
佐野先生コラム1

最近、水を飲む量が減っている気がするんです…犬の水分摂取について、教えてください!

佐野先生コラム2

犬が水を飲まないとなると心配ですね。わかりました!犬と水分の関係についてお話しましょう。

犬の水分摂取は注目されている

「水は命の源」と言われるように体の約60%は水でできており、生きていく上で水分の摂取は必ず必要なものになります。人では健康のためには1日に2Lくらいの「水」を飲むと良いというようなことが言われていますよね?
 

佐野先生コラム1

そうですね。人間だと、よく2Lと聞きます。

実は、犬にとっても、水分を多く摂取することの重要性が注目されているんですよ。まず犬が水を飲まないその理由と対策について考えてみましょう。
 

犬が水を飲まない原因

われわれ人間でもワンちゃんでも、一日の水分摂取と排泄はバランスが取れており、そのどちらかが多く / 少なくなると 水をたくさん飲んだり、水を飲まなくなったりします。
 

佐野先生コラム1

水分摂取と排泄…犬の場合ってあまり意識していなかったです。

一般的には、水分摂取量の方が命の維持のために大切なので、比較的厳密に調節されてます。
 

佐野先生コラム2

ワンちゃんでは、1日に体重1kgあたり50〜60mlの水を飲むのが「普通」です。

佐野先生コラム1

うちの犬は、4㎏だから200〜240mlですね。

そうですね。10kgの子であれば500ml〜600ml、2kgの子であれば100〜120ml、30kgの子であれば1500〜1800mlという感じです。
 
思ったよりも多い?少ない??どちらの感覚でしょうか??
 

佐野先生コラム1

思ったよりも多いです。4㎏の場合、計量カップで考えると、1カップ以上になりますよね?そんなに飲めているかなぁ…

犬にとって水が必要な理由

体重の60%が水と言われるように、生体の、臓器の、細胞の機能を維持するためには水は必ず必要です。そして老廃物をおしっこと一緒に排泄する上でも、水の摂取をしっかりとしてあげることが重要になります。
 

佐野先生コラム1

犬にとって、水を飲まないというのは危険だということがわかりました。

佐野先生コラム2

繰り返しになりますが、水を飲まなければ、おしっこは出ませんし、逆におしっこが出ないような異常があっても、水の摂取量は減ってしまします。とにかく「バランス」が重要ですよ!

佐野先生コラム1

犬が水を飲む量、そしておしっことして排泄する量を飼い主がチェックすることが必要ですね!

犬が水を飲まない場合に獣医さんに連れて行く判断基準

佐野先生コラム2

朝から一滴も水を飲まないという状態は、本当に異常ですので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

他にも、動物病院に連れていくサインがあります。
 

  • 飲んでもすぐに水を吐いてしまう
  • 少ししか飲まずに食べ物を吐く
  • 飲んでいても下痢がひどい

 
こういった場合も、動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。
 

佐野先生コラム1

わかりました!教えて頂いた、4つの判断基準を覚えておきます。

犬が水を飲まない理由

なぜ犬が水を飲まないのか?を考えてあげることが重要です。
 
ワンちゃんの場合、猫ちゃんと比べると、水の容器の変化や、水の種類(硬水や軟水などの違い)の変化に対して、それほど敏感に反応をすることは多くないのですが、中には「水へのこだわり」の強いワンちゃんもいます。
 

佐野先生コラム1

犬が水を飲まない場合、水の容器や種類にこだわっている場合もあるなんて…

佐野先生コラム2

そうですね。いつもの食器・いつものお水でないと十分に飲まないということもあるようです。急に飲まなくなった場合、何か変えたことがないかも考えてみてくださいね。

佐野先生コラム1

普段から、1つの容器だけではなく、2つの飲み方で与えるようにすることも「水を飲まなくなる」リスクを分散できるかもしれないですね。容器が、壊れたり、割れたりすることもあるかもしれないですし…

昔、実家で飼っていた、雑種のワンちゃんは高齢になってから、急に水へのこだわりが出てきたのか「湯冷まし」(※一旦沸かしてから冷ました水)しか飲まなくなり驚きました!
 

佐野先生コラム1

そんなこともあるんですね!

何が飲まない原因となっているのか?色々試して、ワンちゃんの好みの水を見つけてあげるのも重要かもしれません。
 
ワンちゃんが選ばなかった水は、我々がいただくことにすればいいので(笑)。
 

犬が水を飲まないとき、考えられる病気は?

佐野先生コラム2

水を飲まない理由が病気の場合もあります。

佐野先生コラム1

飼い主としては、どんなことに気を付けていたらよいのでしょうか?

  • 食べ物の摂取状況
  • 食べ方
  • 飲み方(綺麗に飲めずにのみこぼすなど)
  • その他の行動に異常がないかどうか?

に注目してください。
 
かかりつけの先生に相談することをお勧めします。
 

佐野先生コラム1

わかりました。犬が水を飲まない場合は、注意深く観察します。

お水を飲まなくなる病気には色々なものが考えられます。
 
腎臓病の場合には初期には沢山飲んで、沢山おしっこが出ます。しかし、腎臓病が進行するとお水も飲まなくなり、おしっこも出なくなります。
 
吐き気が引き起こされる病気では、お水を飲まないことも多いです。例えば、中毒や、胃腸炎、肝臓の病気などが挙げられます。
 

佐野先生コラム1

腎臓病・中毒・胃腸炎・肝臓の病気…どれも恐ろしい病気です。

また、神経の病気で「めまい」が生じるような場合、外から見て眼振(がんしん;頭を動かしていないのに、目が水平 / 垂直に動いてしまっている)の症状が出ている時にはお水もご飯も受け付けなくなります。
 

佐野先生コラム1

めまいの場合は飼い主からみて、わかりますか?

実際にめまいが起こっているかどうか?はワンちゃん本人にしかわかりません。しかし、先ほど申し上げたように、真正面から見た時、目が横に、もしくは縦に揺れるように動いている眼振(がんしん)が見られることもあります。
 

佐野先生コラム2

  • 水に全く興味を示さない
  • 摂取した(繰り返し)水を吐いてしまう

こんな症状がある時には、早急にかかりつけの先生に相談してください。

犬が水を飲まなくて悩んでいる場合

佐野先生コラム1

犬が水を飲まないって、とても重大なことだと認識できました。病院に行く程ではないけど、水分摂取量が少ないという時はどうしたら良いでしょうか?

食事によりお水を飲む意欲を誘発してあげることが、自然の飲水誘発法であると考えられています。
 

佐野先生コラム2

ドライフードをしっかりと食べることで、飲水への意欲が湧いてきます。そういう意味では、ドライフードとお水の組み合わせで、水分摂取量をしっかりと記録していくことが重要です。

佐野先生コラム1

今食べている、ナチュロルの場合、ドライフードです。引水への意欲が湧くというメリットもあるなんて知らなかったです!

しかし、どうもワンちゃんがお水を飲まない、病院へ連れていくかどうか少し悩む
という時には、保水ゼリーのようなものを少し食べさせて(舐めさせて?)あげて、水分摂取を促すといいでしょう。
 

佐野先生コラム1

保水ゼリーですか?どういったものが良いですか?

私はOS-1ゼリーのようなものをお勧めしておりますが、その他のゼリーでも代用可能です。ただ、糖分が非常に多いもの、余計な成分が含まれているものは避けてください。
 
特に甘味料としてのキシリトールはワンちゃんにとって有害ですから注意が必要です!与えるときには、犬にとって大丈夫な成分かをしっかりと確認してから、給与してください。
 

佐野先生コラム1

甘味料としてのキシリトールは有害…知らなかったです。OS-1ゼリーであれば、先日コンビニでも見かけました。困ったときは、コンビニに駆け込んで購入してみます。

佐野先生コラム2

それから季節に関しても、気を付けなければならないことがあります!暑い夏ですと、水分給与 / 水分補給 に気が回ることが多いと思いますが、冬は部屋が乾燥し、思わぬ脱水状態となっていることがあります。

佐野先生コラム1

暖房や乾いた空気で、部屋の中が乾燥しやすいですもんね!

そうです。冬の間も、ワンちゃんも飼い主様も、お互いにしっかりと水分補給を心がけてくださいね。
 

犬が水を飲まない時のまとめ

佐野先生コラム1

犬が水を飲まない時は、私たち飼い主が注意深く観察しておくことが大切だと学びました。

特に、4つのポイントは重要☆
 

①朝から水を飲まない
②飲んでもすぐに水を吐いてしまう
③少ししか飲まずに食べ物を吐く
④飲んでいても下痢がひどい

 
そして、心配なときはかかりつけの獣医さんに診てもらうと安心ですね。そして、「水を飲みたい」という意欲が湧くように、普段からナチュロルのようなドライフードを与えていくことも続けていきます!

佐野忠士先生

酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 獣医麻酔学ユニット 准教授

小さい頃から生き物が大好きで、獣医師になる!という宣言を小学3年生の時にした時には両親はもちろん、親戚一同も「ただしなら・・・」と全員が納得! 獣医師になってからも動物好きは変わらず、どんどん深く深くの愛情へと・・・ 今は、縁の下の力持ち 的な 麻酔管理、疼痛(とうつう)管理、集中治療管理と人間の言葉を話せない動物たちの苦痛を取り除く分野の専門家として働けることを 誇りに思っています!

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