【獣医師コラム File:10】犬の下痢の原因は?病院に行く基準・家での対処法・予防策まとめ
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今回のテーマは、多くの飼い主さんが悩まれている「犬の下痢」についてお話ししましょう!

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私も、犬が突然下痢をすると、びっくりしてしまうことがあるので、とてもありがたいです。

人でも食べすぎたり、油っぽい物や古いものを食べたりすると起こしますが、犬でもいろいろな原因で下痢を起こします。
 

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犬の下痢には、色々な原因があるんですね。

人だと、ラッパのマークの正●丸や、「ビオフェルミンを飲もう!」となると思いますが、犬の場合にはどのように考えたらいいのでしょうか?
 
詳しく解説していきます!
 

犬の下痢の原因

犬の下痢の原因は本当にたくさんあります。人と同じく、食事が合わない場合。これは急にフードの種類を変えたり、新しい種類のおやつを食べた時などにみられることがあります。
 
それから、

  • 寄生虫の感染
  • ウィルスの感染
  • 薬物への反応
  • アレルギー反応
  • お腹の中の腸以外の臓器の炎症が腸に影響する
  • 腫瘍

など、様々な原因によって、下痢を起こすことがあります。
 

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病気の可能性もありますし、犬の下痢には、様々な原因があるんですね。

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「一概に下痢=お腹を壊した」と判断できないのが、犬の下痢の特徴であることを覚えておいてください。

犬の下痢で病院に連れていく判断基準

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まずは、便の水分量を知ることからスタートしましょう。

理想的とされる便の水分量は、70%~80%です。これが80%~90%になると「軟便」、水分量が90%を超えると水様便となり「下痢便」の状態になります。
 
「ブリストルスケール」という、便の形状と固さを分類する表で、便の形もチェックしてみましょう。
 

ブリストルスケール

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水分量が90%を超えてしまったら、もう犬自身の意思に関係なく、便が出てしまいそうですね。

良い視点ですね。嘔吐の時に説明しましたが、犬は自身の体調が悪いと草などを食べて調子を整えるために吐いたりすることはたまにあります。しかし、嘔吐と大きく異なり、下痢は犬自身が自分の体調不良を感じて、何かを食べて下痢をするということはありません。
 

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下痢という症状が認められた場合は、それは明らかに「体調不良」を示す病気であることをしっかりと把握してください。

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犬が下痢をした時、病院に連れていく判断基準はありますか?

獣医師という立場としては、下痢の時にはすぐに病院に連れてきて欲しいと思いますが、なかなかすぐには連れて行けないということも多いかと思います。
 

  • 2〜3日続く下痢
  • 体重減少や他の症状(お腹を痛そうにしている、食欲がない、血便がある)を伴う下痢
  • 明らかに水様の下痢
    の場合には、動物病院への来院を強く勧める症状になります。

 

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わかりました!下痢が続いていたり、様子がいつもと違ったり、水みたいな下痢をしている時は、迷わず動物病院に駆け込みます!

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特に子犬や老犬の場合は、要注意です!
 
体の予備能力が少なく、1回の下痢でも多くの体力を消耗し、容易に脱水症状から全身の体調不良へと繋がってしまいます。場合によっては命の危険へと繋がることも予想されますので、早めの受診を心がけてください。

病院での犬の下痢の治療法

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動物病院に行くときは、どんなことを伝えたら診察がしやすいですか?

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いつから、どの様な下痢が、どのくらい(頻度、量)続いているか?匂いや色などがどうか?を詳しく伝えることが重要です。

最近ではスマホで撮影したものを見せてくださることも多く、情報として非常に助かります。ペットシーツなどについたものを持っていくのもいいでしょう。
 

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スマホで撮影ですか!思いつかなかったです。今度から、しっかり撮影します。ペットシーツなどについた便を持ち込んだり、とにかく獣医さんが目で見て確認できる手段をとれるようにすることが大切ですね。

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病院では、下痢の原因究明のために、様々な検査を行います。

一般の身体検査(特に腹痛の有無の確認)、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、糞便検査など多くの検査が実施されるかもしれません。アレルギーも下痢の原因の一つになります。場合によっては全身麻酔をかけての内視鏡検査なども実施されることもあるでしょう。
 
様々な検査の結果を受けて、原因を明らかとし、下痢への治療を行う様になります。下痢は多くの水を失いますので、点滴をすることが多いです。
 

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犬の下痢に関しては、軽く考えず、獣医さんにちゃんと診てもらえるようにします。

自宅での犬の下痢の対応方法

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今、お話を聞く限りだと、自宅で自己流に対応するのではなく、動物病院に行った方がいいということがわかりました。

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下痢の原因は様々なものがあるため、あまり自宅での治療を行うのはお勧めしません。

1回や2回だけの軽度な下痢(少し便が緩いかな?程度)であったのであれば、ビオフェルミンの製剤(小児用の粉のものや動物用のビオフェルミン製剤)を与えてみたり、食物繊維の多いフードを与てみるのもいいかもしれません。
 
それでも改善しない、もしくは何回も繰り返す場合には、必ず動物病院を受診し、原因を解明してからの自宅での対処法を獣医師の先生と相談しながら行うのがいいと思います。
 

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「少し便が緩いかな?」程度であれば、散歩に行っても大丈夫ですか?

本人がお腹を痛がって散歩に行きたがらないということがなければお散歩にも行ってもらって構いません。
 

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他に注意すべきことはありますか?

お水も普通にあげてもらって大丈夫ですが、下痢をしている場合、水分の吸収もしっかりとなされないことも多いです。犬用の電解質液や、スポーツドリンク(キシリトールを含まないもの)を薄めてあげることで水分と電解質の吸収をサポートしてあげてください。
 

犬の下痢は人にもうつる?

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犬が下痢している場合は、人間にもうつる可能性があるのでしょうか?

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下痢の原因が、細菌感染(大腸菌など)や寄生虫(回虫やジアルジアなど)、ウィルスの場合には人にも感染します。

下痢便の扱いは、手袋をし、他の犬などが触れない様にして、処理をしてください。取り扱った後には必ず手を洗い、気になる様であれば、犬のお尻周りも、赤ちゃん用やペット用のお尻拭きで拭いて、それもしっかりと処分する様にしてください。
 
犬が自分のお尻をなめた後、飼い主様の手や、顔を舐めたりすることで感染してしまうこともあります。普段から犬と接した後には、きちんと手を洗う習慣をつけておくことが大切です。
 

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わかりました!犬からウィルス性の病気がうつってしまうことも考慮して、便の始末などを行います。普段から、口や顔を舐められないように注意しなくちゃ!

下痢にならないために普段から気を付けること

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下痢をしないために、普段から気を付けておくことはありますか?

どんなに注意をしていても、アレルギーになってしまったり、その他の原因で下痢を引き起こしてしまうことはあります。
 

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しかし、いわゆる「腸活」により腸の機能を高めておくことは免疫力向上に繋がり、犬の健康維持へと繋がるのは人と同様であると最近、非常に注目されています。

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人間でも「ヤクルト」や「ヨーグルトR-1」などで、腸活をする方が増えていますが、犬にも効果があるんですね!

我々の研究においても、乳酸菌の給与や、腸内の乳酸菌の餌となる成分を含むサプリメントの給与を続けた結果、腸内細菌叢の構成が善玉菌有意となり、特に高齢の犬において、給与前と比べて活動量の増加と免疫機能の増強が認められました。
 
まだまだどのくらいの量やどのくらいの頻度で給与したらいいか?など明らかでない部分も多いですが、乳酸菌の給与は犬にとっても効果的と言えるでしょう。
 

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うちが食べているドッグフードのナチュロルは、腸活もできる貴重なドッグフードなので、選んでいてよかったです!

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普段の食餌から体に良いもの を取り入れる様に意識してあげるのが、犬の健康維持に繋がります。普段のドッグフード選びの参考になれば幸いです。

犬の下痢まとめ

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犬の下痢は、さまざまな原因により起こることがわかりました。
 

  • 2〜3日続く下痢
  • 体重減少や他の症状(お腹を痛そうにしている、食欲がない、血便がある)を伴う下痢
  • 明らかに水様の下痢
    の場合には、すぐに動物病院へ。その際は、スマホなどで撮影した画像も持って、詳細に犬の症状を伝えることが大切です。

 
そして、何より普段の食生活がポイント!ナチュロルを与えることで、腸活ができ、愛犬の健康維持にも繋がるので今後も続けていきたいと思います!

佐野忠士先生

酪農学園大学 獣医学群 獣医保健看護学類 准教授

小さい頃から生き物が大好きで、獣医師になる!という宣言を小学3年生の時にした時には両親はもちろん、親戚一同も「ただしなら・・・」と全員が納得! 獣医師になってからも動物好きは変わらず、どんどん深く深くの愛情へと・・・ 今は、縁の下の力持ち 的な 麻酔管理、疼痛(とうつう)管理、集中治療管理と人間の言葉を話せない動物たちの苦痛を取り除く分野の専門家として働けることを 誇りに思っています!

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