ドッグフードの正しい与え方 子犬からシニアまで!気をつける7つのポイント

子犬への与え方:気をつける7つのポイント

子犬は成犬とは異なった食事の注意点がいくつかあります。

身体が作られるとても大切な時期ですので、ここでは基本的なポイントをしっかりと押さえ、子犬がすくすくと健康に育つように備えましょう。

バランスの摂れた総合栄養食

子犬は成長期の為、必要な栄養バランスが成犬とは異なります。

必ず「総合栄養食」で「子犬用」のライフステージにあったドッグフードを選びましょう

総合栄養食とは、水とフードだけで必要な栄養がバランスよく摂れるように配合されたドッグフードです。

子犬・成犬共に必要な栄養素と基準が決まっています。

総合栄養食としてその基準をみたしているものは、必ず製品のパッケージに「総合栄養食」と記載があります。

この時期は子犬に必要な栄養バランスの摂れた子犬用ドッグフードを与えることが大切です。

市販のおやつは総合栄養食ではありません。

子犬のうちは栄養バランスが崩れないように、おやつはあげないようにしましょう。

ナチュロルも総合栄養食であり、子犬・成犬のワンちゃん共に必要とされている栄養素をバランスよく配合しています。

市販製品の中には、このように子犬・成犬共に必要な栄養が含まれているものや、子犬用と成犬ようが分かれているものがあります。

子犬用であればどちらでも結構ですが、給餌量はラベルに記載されている量を目安に、成長によって調節してくださいね。

ワンちゃんが成長する大切な時期には、高品質のドッグフードを摂ってしっかりとした身体づくりができるようにしてあげましょう。

子犬がお家に来た!これまで食べていたドッグフードを与える

子犬をお家に迎える際は、一生懸命ワンちゃんのドッグフード選びをされる方も多いのではないでしょうか。

愛犬の身体を作る為の、そして健康とキラキラした瞳・ツヤツヤした被毛を保っていく為の大切なフードだからこそ、しっかりと選びたいですよね。

ただ、ワンちゃんをお家に迎えたばかりの頃は、これまでワンちゃんが食べていたドッグフードを与えるようにしてください。

子犬のワンちゃんのお腹は特にデリケートで、急にご飯を切り替えるとワンちゃんのお腹がびっくりしてお腹を壊したり、戻してしまうことがよくあります。

これまで暮らしていた環境が変わり、新しいご家族に出会い、見るもの・聞くもの・におい、、全てが新しくなります。

元気いっぱいに見えても、子犬の環境の変化はとても大きなストレスになっているのです。

ワンちゃんを譲り受ける場合は、使っていたおもちゃをもらったり、生活スタイルや環境をよく聞いて、新しい生活でも参考としましょう。

ドッグフードを替える場合も同じで、ワンちゃんが新しい生活に慣れるまで、しばらくはこれまでのフードで様子を見てあげてください。

ワンちゃんがお家に慣れてきたら、少しずつ、新しいフードへの切り替えを行っていきます。

また、子犬はまだ免疫機能も発達しておらず、身体の器官も十分作られていない為、少しの変化で体調を崩しやすいです。

これまでのご飯に対し、新しいご飯を1割程度から少しずつ混ぜていき、2−3週間程かけて少しずつ慣らせてあげます。

切り替え方法についてはこちらもご覧ください。

子犬の場合は特に注意をして、ゆっくり切り替えを行いましょう。

モリモリ食べていい!食事量を制限しない

子犬は12−16週頃から離乳し、ドライのドッグフードに慣れさせていきます。

最初はぬるま湯でふやかしたドッグフードを少しずつ与え、徐々にドライフードだけに、無理なくゆっくり切り替えて活きます。

小さい子犬は短期間でとても早いスピードで成長する為、成犬に比べ栄養が沢山必要です。

必要な栄養がしっかり摂れるように、この時期は食事量を制限せず、小分けにしてワンちゃんが食べたいだけ食べさせてあげましょう。

獣医さんにの定期検診などで、その都度ワンちゃんの体型が適切かをみてもらってください。

もし、ご飯の量や特定の栄養が足りていない場合は、獣医さんから指示がありますので、そちらに従ってくださいね。

ご飯の回数はこまめに分けて少しずつ

子犬の時期は、身体や骨格がしっかりと形作られるとても大切な時期で、良質な栄養を沢山必要とします。

でも、胃腸やその他の器官もまだ成長段階ですので、一度に沢山のご飯を消化することができません。

1度に沢山食べすぎてしまうと、一時的にお腹がゆるくなったり、下痢や嘔吐につながることもあります。

その為、ご飯の量は少量を計って少しずつ与えながら、回数を多くしてあげてください。

これが目安の給餌回数です。
12〜16週目:1日4−5回程度
16〜24週目:1日3−4回程度
24週目以降 :1日2−3回

急に減らすのではなく、1日4回から3回、3回から2回、といったように徐々に回数を減らすようにしましょう。

また、こちらはあくまで目安です。

愛犬の犬種により成長の速度は大きく変わります。

小型犬の場合は9−10ヶ月頃で成犬、大型犬の場合は2年程で成犬になると言われています。

小型犬は栄養不足に、大型犬は成犬になるまでに肥満気味になりがちですので、成長が緩やかに成る、
小型犬:6−7ヶ月頃から
大型犬:12ヶ月かそれ以上から
は体型にも注意し、ワンちゃんの様子を見ながら、給餌料と回数を調整していきましょう。

犬種がわかっているワンちゃんは、理想体重の9割くらいの体重になれば、成犬用ご飯に切り替え、成犬用の給餌量とするのが1つの目安です。

毎日新鮮な水をたっぷりあげる

ワンちゃんによって、その日1日の生活によっても必要なご飯の量は変わってきます。

月齢・年齢、犬種、身体の作り、1日の運動量、季節や環境など、ワンちゃんの食事量に影響を与える要素は沢山あります。

この為、同じ兄弟でも成長速度や食べる量は異なります。

元気一杯走り回ってエネルギーも多く消費してしまう為、運動量が多くて栄養不足になる子もいます。

ドッグフード製品の給餌量を目安に、個々のワンちゃんによってこまめに調整してあげましょう。

そして、ご飯と同じくらい大切なお水も、毎日新鮮な水をたっぷりあげるようにしてください。

栄養不足や脱水は、小さな子犬にとって命に関わる深刻な問題です。

こんな時は、時間を置いて様子をみたりせず、直ぐに獣医さんに相談してくださいね。
・ご飯を急に全く食べなくなった
・お水を全く飲まない/お水を以上に飲む
・急に下痢や嘔吐が続くようになった

給餌料を減らす時期に注意

製品に記載の給餌料をよく見ると、ご飯の量がこれまでより減り出す月齢があります。

これは、小さい頃の子犬の急激な成長が、緩やかになる為です。

小さい頃は、成長スピードが早く、身体の骨格や器官も作られる為、栄養不足にならないように気をつけます。

でも、成長が落ち着いてくると、今度はご飯のあげ過ぎで肥満気味になることに気をつけましょう。

犬種により目安も異なり、一般的には下記の月齢から少しずつ給餌料が減ってきます。

小型犬:6−7ヶ月頃から
中型犬:9−10ヶ月頃から
大型犬:9−12ヶ月頃から

ワンちゃんの大きさや犬種にもよりますが、一般的にはこのあたりからワンちゃんの急激な成長スピードは緩やかになってきます。

ご飯の量も1日2回程に減らしていきます。

但し、これもあくまで目安です。

少し痩せ気味のワンちゃんや、沢山運動するワンちゃんは、製品に記載の給餌量目安よりも多めの量が必要です。

獣医さんに定期検診に行った時に、体型を見てもらい、給餌料の調整も毎回相談してくださいね。

ご飯の記録をつける

子犬の身体はとてもデリケートです。

ご飯を食べる様子をしっかり観察し、アレルギーが出たり普段と様子に変化がないか見てあげてください。

ワンちゃんも食べ物に対しアレルギーがあったり、特定の食べ物は身体に合わないこともあります。

気になることがあれば、次のようなことを記録しておきましょう。
・食事の量や回数とその期間
・気づいたこと(切り替えの際にお腹がゆるくなった、いつから食欲が落ちた、等)
・ドッグフードのブランド名・名前とそれを与えた期間

体調の変化やアレルギー、身体の変化に気づくことに役立ちます。

気になることがあれば、記録を持って、獣医さんに相談しましょう。

成犬になったら。。食事量はみんな同じ?

ワンちゃんが大人になったら、1日2回ほどのご飯を決まった量計ってあげましょう。

但し、もしもあなたのワンちゃんが
・お腹が弱い
・一度に沢山食べられない
・痩せ気味
といった場合は、1回の量を少なくし、回数を分けてあげましょう。

自動給餌器等も売っていますので、お仕事等で長時間お家を空けなくては行けない場合は、ご家族がいない間、食事を補ってあげることもできます。

自動給餌器は、ご飯の量や回数を細かく設定できるものもありますので、給餌皿のサイズ等も見て、愛犬に合ったものを選んであげましょう。

但し、食べないからと言ってご飯を放置せず、30分経っても食べない場合は一旦ご飯を下げて、ご飯をもらった時に直ぐに食べる習慣をつけましょう。

もちろん、肥満にも注意が必要です。

肥満気味が続くと、足腰に大きな負担がかかってきてしまいますので、ワンちゃんがシニアになって運動が難しくなる前に、ダイエットと正しい食生活の習慣を身に着けておきましょう。

詳しくはこちらもご覧ください。

シニア犬!うちの子はいつまでも元気?

シニアのワンちゃんになると、身体に色々な変化が出てきます。

気づかないところで、次のようなことが起こっていることもあります。

・歯や歯茎が弱ってご飯が食べづらくなったり、痛みを感じる。
・消化の機能が落ちて、ご飯を一度に沢山食べられなかったり、消化できなくなっている。
・味覚や嗅覚が落ちて食欲が落ちる。
・体調が悪く、食べたい気がしない。

この時期も、ワンちゃんが一度に沢山食べられなくなってきたら、食事の量を減らし、回数を増やして胃腸に負担がかからないようにしてあげてください。

また、慢性的な病気が出てくるワンちゃんも多くいますので、食事の様子をよく見て、食事量を調整したり、変わったところがないかみてあげましょう。

ヒトと同じで、ワンちゃんも歳を重ねると様々な病気が出てきたり、足腰が弱くなったりします。

元気一杯で若く見えても、気づかないところで身体には変化が起きているのです。

ワンちゃんによっては、更に特定の栄養素が必要な場合がありますので、気になるところがあれば獣医さんに相談しましょう。

大切なワンちゃんに、「いつまでも健康に過ごして欲しい」という思いは皆さんに共通の思いですよね。

毎日食べる食事は長く見ると愛犬の健康に大きく影響してきます。

ドッグフードの質や与え方を、成長と年齢により適切に調整してあげることで、防げる病気や身体の衰えも沢山あります!

普段から予防できることが、知らなかった為に愛犬の健康に影響してしまうと悲しいですよね。

そういったことがないように、今日から、できる事を少しずつ試していってみませんか?